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伝統工芸工房ヴェント&キューン、2025年大阪・関西万博に出展

ヴェント&キューンは、大阪で開催される2025年大阪・関西万博のドイツパビリオンのショップに、アジア市場向けに厳選された人形シリーズを出展します。エルツ山地(ドイツ)に本社を構える伝統工房が世界的な博覧会に参加するのは、今回で3回目となります。

1929年にバルセロナ万博で初めて世界の舞台に立った後、ヴェント&キューンは1937年のパリ万博で大きな注目を集めました。創業者グレーテ・ヴェントは当時、自身の作品『聖母マリアとエンジェル・マウンテン』を発表し、見事に金メダルと最高賞を獲得しました。この成功により、ヴェント&キューンの国際的な知名度が飛躍的に向上し、輸出事業の拡大へとつながりました。それから88年後の2025年、大阪万博のドイツパビリオンにはレストランとショップが併設され、来場者はドイツのおもてなしを味わいながら、限定的な高品質のドイツ製品を発見、購入することができます。10月13日までの万博開催期間中は、今や世界的に有名なイレブンドットの天使、美しい音色のオルゴールやオルガン、繊細なマーガレット天使、色とりどりのブロッサムキンダー(花と子たち)に出会うことができます。中でも2015年に日本市場からインスピレーションを受け誕生し、それ以来世界中で人気を集めている「桜の花を持つ少女」も登場します。

「アジアでは、旅行者が友人や家族、同僚に贈る小さな心づかいが、深い感謝のしるしとされ、広く親しまれています。この文化を理解した上で、私たちは長年にわたり準備を重ね、今回、万博を訪れると予測されている2800万人もの来場者、特にアジア圏の方々に、当工房の手作りの逸品を紹介できる貴重な機会を迎えました」と、マーケティング・営業責任者のトーマス・ロストは語ります。さらに彼は「私たちは、日本市場での長年の経験を活かして今回の出展に臨んでいます。しかし、新型コロナウイルスのパンデミック以降、日本市場は大きく変化しました。そのため、今年の大阪万博は、将来の市場機会を探る重要な場にもなるでしょう」と付け加えました。


ヴェント&キューンの海外展開

ヴェント&キューンは、世界20カ国に向けて輸出しています。特に海外市場では、アメリカ、オーストリア、スイス、オランダ、スウェーデンが主要な市場となっています。アジア市場においては、日本、台湾、韓国の専門店を通じて商品が販売されています。