ヴェント&キューンの工房で作られる愛らしい小さな木製人形やオルゴールは、どのように作られているのでしょうか?
現在の人形やオルゴールの起源は、デザイナーのグレーテ・ヴェントとオリー・ヴェント(旧姓ゾマー) によって描かれた2,500 を超える独特のオリジナルデザイン、模様、素描からなのです。
パターンに忠実な製造により、人形やオルゴールの形状と色の表現が創業以来維持されています。職人技を世代から世代へと受け継ぐことで、それぞれの作品は、優雅さ、美学、伝統、独占性を醸し出す魅力的な芸術作品となっています。
小さな人形の製造は、木材倉庫から始まります。ここでは、まず板状に切られた丸太が乾燥するために保管されています。細い四角や丸棒等、最初の形状に加工できるようになるまで、約2年はかかります。
次に、木材はさまざまな機械を使用して旋盤で加工されます。ろくろ工(回転する木材に刃物をあてて削ること)により最初の個々の部品を作成し、その後、切断、フライス加工、研磨が行われます。
旋盤加工工場から運ばれてきたとても小さなパーツは、まず接着されます。そして木製人形に芸術的な塗装が施される前に、3回の浸漬過程が待っています。2回の白い下塗り材と仕上げにワニスが塗られます。こうすることで、均一な明るい色の下地ができ、その後に塗る色が光輝くのです。
木製人形、装飾部品、そしてオルゴールは、一つひとつ繊細な筆使いで巧みに手描きされています。これらの小さな生き物に生命を吹き込む色彩と装飾は、伝統的なパターンで描かれていて、今日でも熟練した彩色担当者たちの見本となっています。
最終工程では、人形とオルゴールの裏側に「W.u.K.」のイニシャルが入ったシールが張られます。これはヴェント&キューン社製であることを証明するものなのです。